初めて自著を出版する人の中には、あまり文章に自信がないけれど思い切って作ってみることにした、というケースが多いと思われます。 初めての出版なので、そもそも「普通の体裁」というものがよくわかっていない。どうしても伝えたいことがあったので筆をとったが、文書力に自信がない。表記のルール、漢字のルールがわからない。 そうした心配は尽きません。この手の問題は、「できる限り気をつけて、下調べを行い、努力する」ということでカバーしきれるものではありませんよね。 専門家、プロの手助けや助言がどうしても求められることになります。 さて、そうした出版にまつわるあれこれについてのプロ、というのはどんな職業のことを指すのでしょうか。 編集者は、出版にまつわる内容の吟味や工程管理などを行う重要な存在です。 多くの自費出版社が、商業出版社と同様に、編集者を抱えています。校正やデザインの部門を設けているところも多く存在します。最もシンプルな自費出版社は、「製本業者」とあまり違いがありません。そのぶん、費用は安くなるということでしょう。 自分で紙面のレイアウトができる、表紙のデザインができる、内容の校閲・校正ができる。そんな人は、最後の印刷以降の手順を委託するだけで良いでしょうが、ほとんどの人が、出版経験のない個人ですので、アドバイスをもらえたり手を入れてくれる出版社の方が助かるのではないでしょうか。 出版社によっては、商業出版社のように、「これだと矛盾がある」「こうした方が伝わりやすい」といったように、内容の向上のためのアドバイスを与えてくれます。 内容に絶対の自信があるときはこのような過程は不要かもしれませんが、一応耳を貸しておいた方がベターに思えますし、自信がないならば、多くの過程を出版社に委託した方が、仕上がりは質の高いものになるのではないかと思われます。Read More →

シャープペンシル

筆者などは、小学生の頃、シャープペンシルを使うことが校則で禁じられていたことを覚えています。しかし、高学年になり、いつのまにかそうしやルールは無くなっていました。シャープペンシルというものがどんどん普及してく様を実感していたような気がします。 鉛筆とシャープペンシルはともに、黒鉛という鉱物を主成分とする芯を紙面に当て、線を引きます。 鉛筆とシャープペンシルの違いは、この芯の運用にあります。鉛筆は芯の補充ができないので、どんどん削れていき、短くなり、最後は廃棄します。 シャープペンシルは芯を本体から独立した、より細い芯を補充可能な形で用います。鉛筆は削り方で芯の太さや形状が変わるという点が、不安定さを導いてしまう傾向にあります。もちろん、そうした違いをニュアンスとして表現できるという利点でもあります。シャープペンシルでは芯の形状は変わりませんので、常に一定の太さ、濃さの線を引くことができました。この違いは今でもそれぞれ用途ごとに利点であったり欠点であったりと、補い合うような関係にあります。スケッチやクロッキーーなどで絵柄をニュアンスを出しながら描きたい時は鉛筆が適していますし、正確に文字情報を記したいときは安定性の高いシャープペンシルが重宝されます。建築などの製図においては、線の太さを用いたニュアンスの表現は不要ですので、シャープペンシルを用いた方が適していると言えます。製図用シャープペンシルというジャンルがあります。 芯を繰り出すメカニズムにおける研究も進んでおり、最も一般的なノック式(後部のノックボタンを押すと芯が繰り出てくる)以外にも様々な手法が採用されています。これはこんな方法があるんだ、と感心するものが多いので、文房具店などにいったときは是非、シャープペンシルコーナーに足を運び、特殊な芯の繰り出し方を採用している製品を探して見てください。かなり普及しているものでは、シャープペンシル本体を振ることで芯が繰り出てくるもの、「振り子式」のシャープペンシルです。これは、文字や線を描いているときと同じ指の位置のまま手を振るだけでいいので、持ち替えて親指をノックボタンまで持っていくという動作が省略できるという点で、優れていると言えます。Read More →

おそらくボールペンが、私たちの日常生活の中で、最も馴染み深い筆記具です。 ボールペンはインクを紙に転写することで文字や線を記すものです。先端に小さな球体を設置し、その回転運動でインクを滑らせ、紙面に筆跡を残します。この球体の利用を象徴する意味で、「ボール」ペンです。 ボールペンは19世紀にアイデア自体はありました。しかし、しれを実現する技術が追いついていませんでした。先端の極小の球体を製造する技術と、液漏れを起こさないために必要とされる高粘度(粘り気が強い)なインクの開発が必要でした。 現在のボールペンの原型であるような製品化されたボールペンは19世紀半ばに生まれました。高い技術を用いて開発されたボールペンは、使用における快適さと機能性の高さでイギリス空軍に採用されました。日本でもそう時を経たずにボールペンが導入されます。日本の技術力はボールペンの革新においても強い力を発揮しました。水性ボールペンは日本が初めて製品化しました。かなり一般的になってきているジェル状インクも日本の開発によるものです。 ボールペンは万年筆同様、インクを用いますので、鉛筆やシャープペンシルと違って修正が効かないものでした。鉛筆は細かな黒鉛という好物の粒が紙面に付着しますが、ボールペンのインクは液体が紙面で浸透・凝固します。このために、一度書かれたインクの線は剥がしたりして物理的に消去できないというのが常識でした。 しかし最近では、消しゴムのようなもので線をこすり、その際の摩擦熱で線を不可視化する技術を用いた、「消せるボールペン」が非常に画期的な新製品として、記憶に新しいところです。   消せるボールペンのように、鉛筆とペン類の折衷のような存在が出てくると、シチュエーションごとの適切な筆記具選びは難易度が増します。こうしたところを踏まえて、最適なアイテムを使用するようにしてくださいね。Read More →

筆記具

学生や社会人、主婦・主夫など、どんな立場にあっても重要な道具、筆記具。 経験の中で、それとなく主な製品の種類や用途、構造などについて大まかな理解をしているものと思います。 専門家になるわけでもないから、そこまで詳しく知っていなくても、日常生活の中でサインをするとか、メモを取る、そうした行為には問題ない、と考えるかもしれません。 しかし署名やサイン行為、帳簿をつけるという生活の中で文字を書き残すことは、非常に重要なもので、それが法的効力を持つものであれ、誰にも見せない日記やメモ書きであっても、外向けであれ内向きであれ、その重要性の高さという点では同じです。それぞれの異なるシチュエーションにおいて、最適な筆記具というものがあります。あとから書きかえ・修正ができた方がいいのか。他者が修正できては困るのか。こういったことを考慮して、その度ごとに最適なもので書き記すことふが求められるのです。公的な書類ですと、「普通は鉛筆では書かない」といった常識を超えて、鉛筆で書かれたものは認めないということもありますので、そのことを知らずに、書き間違えたら困るから、といって鉛筆書きしてしまい再提出することに、などというトラブルが想定されます。 こうしたシチュエーションごとの筆記具選びは、社会時生活などをしていく中で、経験的に学んでいくものです。なので、これまでに全く経験したことのない業界に入ることになったですとか、知らない常識の中で筆記をする必要が出てくるという局面は珍しいことではありませんから、そうした時は想像力を働かせる必要が出てきます。そのような時、基本的な筆記具についての認識を持ち合わせていないと、想像力を応用して場面に対しするということができません。 なので今回は、知っているようで深く考えたことはないような筆記具の基本について見ていきましょう。Read More →

筆記具

筆記具の歴史を概観して見ましょう。 何千年も前に、古代メソポタミア文明で、石版に尖った物で文字を書いたと思われる遺跡が見つかっています。 西洋では5世紀頃に羽ペン、中国では紀元前にすでに筆が発明され、インクや墨汁をうまく操作して文字や線を描くというのが主流のスタイルになります。 鉛筆もまた、インクや墨汁といった液体ではないだけで、筆記具の先端の物質を土台に転写するという意味で、この流れに含まれるでしょう。 現在主流になっている、ボールペン、シャープペンシルは筆記具の歴史の中ではかなり後発のものです。その進化の歴史は200年にも満たないものですが、近代から現代にかけての爆発的な技術力の発展にともなって、数え切れないほどの多様性を生み出してきました。一度文字や線を記すメカニズムの主流の方法が定まると、その中でのマイナーな更新や改善、素材のより適切な選択や使用において研究と開発が進められ、目覚ましい進化が日々創造されています。最近の画期的な筆記具の革新で言えば、「消せるボールペン」の誕生は驚くべき事件でした。 万年筆は、金属のペン先に溝を掘り、そこにインクを滾らせるというメカニズムとしては、18世紀の発明です。19世紀後半にインクをためておく方法も開発され、合わせて現在の万年筆の原型が発表されました。これは10年ほど経つと、日本にも入ってきます。当初はペン先は輸入し、ボディーや他の部分を国産していたようですが、徐々に研究が進み、すべてのパーツが日本製の製品も出てきます。 カートリッジ式の万年筆を作ったのは日本のメーカーとされていますが、具体的にどのメーカーなのか、というところは意見が分かれるようです。Read More →